All About Ramen!!
ラーメンの歴史・種類・マナーを知って、おいしく食べよう♪

2022.03.11

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Written by: リナ(rina)

● 日本のラーメンの歴史を知る!

日本人だけでなく世界中の人々に愛される日本のラーメン。大まかに分類しても醤油・塩・豚骨・味噌とバラエティ豊かなのはもちろん、それぞれの地域や店のこだわりを感じることができる日本のソウルフード。今回は、そんなラーメンの歴史や種類、おいしい食べ方までじっくり解説していきます!

まずは、ラーメンの歴史を振り返りましょう。今でこそ日本食として定着したラーメンですが、元々のルーツは中華麺といわれています。日本での発祥は諸説があり明らかにはなっていませんが、1488年に「経帯麺」という日本初の中華麺が存在したそうです!
1859年の開港から明治時代(1868年~1912年)にかけて、中国の麺料理が日本に伝わりました。この頃は、まだラーメンという呼び名はなく、日本に元々あった麺料理の蕎麦(そば)に由来して「南京そば」「支那そば」「中華そば」などと呼ばれていました。

昔ながらの中華そば

そして、1923年の関東大震災のあと、東京・横浜を中心としていたラーメン店が多く被災し、手軽に始められる「屋台」として全国各地に広がっていきました。第二次世界大戦中は閉店したラーメン店も多くありましたが、戦後になると再びラーメンの屋台が増加し、地方のオリジナルのラーメンが登場し、全国で愛される料理となっていったのです。

そんなラーメンが一気に家庭に浸透するきっかけとなったのが、インスタントラーメンの誕生!1958年、大阪・池田市で世界初のインスタントラーメン「日清チキンラーメン」が発明されました。これを機に、「ラーメン」という呼び方が定着し、多種多様なラーメンが誕生していきます。現在もその進化は止まらず、世界へ発信する日本食として注目を集めています。

● ラーメンの豊富な種類(スープやトッピング)

日本料理として独自に発展してきたラーメン。魅力のひとつとして、種類の豊富さがあります。スープ、トッピング、麺それぞれに種類があって、組み合わせも無限大!
今回は、基本の4種類をご紹介します。

・醤油ラーメン

ラーメンの中で最も古くからある味の醤油ラーメン。醤油ベースのタレに、主に鶏ガラの出汁を合わせたものが多く、透き通った茶色いスープが特徴です。トッピングは、薄切りチャーシュー、メンマ、刻みネギ、味玉(煮卵)などが定番。お店によっては、昔ながらの「中華そば」という呼び方にしているところもあります。
その他、お店や地域によって、醤油ダレや出汁、麺のタイプが異なるため、醤油ラーメンといっても、あっさりからこってりまでさまざまな味を楽しめます。

定番の醤油ラーメン

・豚骨ラーメン

九州の博多や熊本で主流となっている、豚骨ラーメン。その名の通り、豚の骨を煮だした白濁スープに、ストレートな細麺を組み合わせるのが特徴です。「替え玉」といって、麺だけをお替りするスタイルも鉄板となっています。トッピングは、ネギだけというシンプルなところもあれば、チャーシュー、キクラゲ、もやし、海苔がのっているお店もあります。さらに、紅ショウガや辛子高菜を追加でトッピングできることが多いです。

博多など九州地方の定番・豚骨ラーメン

・塩ラーメン

醤油ラーメンの次に古くからあり、鶏ガラや豚骨の出汁に塩ダレを合わせた塩ラーメン。最もあっさりとした味わいで、黄色く透き通ったスープが特徴です。トッピングは鶏チャーシュー、ネギ、メンマなどが多く、炒めた野菜との相性も抜群です。
塩ラーメンのルーツは、北海道の函館ラーメンといわれています。

古くからある塩ラーメン

・味噌ラーメン

北海道の札幌で生まれた味噌ラーメンも定番のフレーバーです。主に豚骨と野菜からとったダシに味噌を合わせており、濃厚でコクのある味わいが特徴。たっぷりの野菜やお肉のトッピングに中太のちぢれ麺が定番で、とても食べ応えがあります。コーンとバターのトッピングも人気です。

北海道・札幌発祥の味噌ラーメン

その他、鶏白湯や濃厚魚介、豚骨醤油などさまざまなスープの種類があります。また麺をつけ汁につけて食べる「つけ麺」、スープがないラーメンの「油そば」など食べ方のスタイルもバリエーション豊かです。これだけでもラーメンの奥深さを実感しますね!

● 覚えておけば安心!マナーと食べ方

ラーメンを食べるときの作法に決まりはなく自由なものですが、最低限のマナーやよりおいしくなる食べ方など、ラーメン店に訪れる際に覚えておきたいポイントを説明します。

・順番を守って並ぶ

一般的なラーメン店は通常のレストランよりも座席数が少なく、カウンターのみのお店も多いです。そのため、混雑時には店外に行列ができることがあります。その場合は、列の最後尾に並ぶか、受付表があれば名前を書いて呼ばれるのを待ちましょう。

ラーメン屋台のカウンター

・長居しない

日本においてラーメン店はファーストフードに分類されます。ラーメンが提供されてから食べ終わるまでの時間は、10~15分が平均です。ラーメンを食べるのに時間がかかると、次のお客さんを長時間待たせてしまうだけでなく、麺が伸びて味のクオリティが落ちてしまうので注意しましょう。

・1人1杯を頼む

ファミリーレストランなどでは一品を複数人でシェアすることもあると思いますが、座席数が限られているラーメン店では、通常、1人につき1杯のラーメンを注文します。店によってルールは異なりますが、「シェア禁止」を掲げているお店もあるので注意しましょう。

・券売機orスタッフに直接注文

ラーメン店での注文方法は主に2通りです。入り口付近に券売機が設置されている場合は、食べたいメニューを選んでチケットを事前に購入し、店員に渡して注文をします。
または、座席にメニューが置いてある場合は、店員に直接メニューを伝えて注文をします。こちらは食後にお会計をすることが多いです。

・まずはスープ、その後に麺を楽しむ

ラーメンが運ばれてきたら、まずはレンゲ(中華料理などに使われる大きめのスプーン)を使って、ラーメンの味の決め手となるスープを一口いただきましょう。この時、テーブル上の調味料は入れずに、お店がこだわったスープをそのまま味わうことをおすすめします。
その後に麺をすすってスープとの絡みを楽しんだり、トッピングを食べたり、自由にラーメンを味わいます。お好みで調味料をトッピングして味の変化を楽しむのもいいでしょう。

● 大阪でおすすめのラーメン店

ラーメンの基本が分かれば、あとは実際にラーメンを食べるのみ!
以下の記事では、大阪でおすすめのラーメン店をご紹介しています。大阪はバラエティ豊かなラーメン店が集まっているので、ぜひお気に入りの一杯を見つけましょう!

Osaka Metroで巡るラーメンシリーズ☆
Part1:王道VS個性派 大阪ラーメン決戦、開幕!

Part2:わざわざ足を運ぶ価値ある駅近の大阪名店はここ!

Part3:ラーメン通もうなる「中華そば」を楽しもう!